技術士試験対策|これだけはおさえておきたい!化学部門必須科目Iの頻出キーワードを解説

技術士への道
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今回は必須科目Iの頻出キーワード対策についてです。

勉強したキーワードが当日ずばり出題されることは少ないかもしれませんが、類似した問題は出るはずです。

その意味では、いかに「引き出し」を用意して、「小出し」に「合わせ技」で使えるかが重要ではないかと思います。

当日は2問の中でどちらかを選択することになりますが、「書けることができる」問題ではなく「意図を伝えることができる」問題を選ぶことをオススメします。

ニュアンスは同じかもしれませんが、前者は自分本位で書いてしまう恐れがあるからです。
特に課題をしっかり抽出できるかどうかがポイントですので、そこまで考えた上で判断しましょう。
骨子も含めて考えると20分程度で判断する必要があることも忘れずに…

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勉強方法は?

化学部門では、過去に出題された問題と似たケースが出題されることが多いです。

また、令和2年ではエコマテリアル、令和3年ではSDGsと新旧キーワードが出ている事も念頭に入れて対策しましょう。

さらに、部門問わずに全部門の必須科目問題を眺めて、化学部門でも出題される可能性がありそうなはキーワードをチェックしていくことも重要です。

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頻出キーワード

人材育成、技術伝承

継続的な技術継承は、科学技術向上の維持にもつながります。

少し昔のデータになりますが、文科省のHPでものづくりにおける技術継承の現状についてまとめてありますので、目を通しておきましょう。課題が端的にまとめられていて分かりやすいです。

出展 平成30年度 ものづくり基盤技術の振興施策「概要」

このようなデータから、現状を理解した上で化学部門における技術伝承における課題を整理する必要があります。

ちなみに私が受験した令和2年では、必須科目でなく選択科目で類似した問題が出題されました。

LCA

LCAはライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment)の略で、カーボンニュートラルやSDGsの観点で近年注目されています。

化学部門はレアアースを使う点や。回収&リサイクルしにくい点も考慮しておくと良いでしょう。

とある製品に絞り、原材料から回収までのプロセスにおけるライフサイクルアセスメントを整理する事がとっかかりとして整理しやすいと思いますよ。

Society5.0

最近ではAIやIoT、DXなどをよく耳にするようになりましたが、Society5.0も似たキーワードとして出題されることがあります。

Society5.0は、内閣府が提唱する、現実空間と仮想空間が一体となった社会問題の解決と経済発展を実現する社会のことです。

化学分野では、近年マテリアルズインテグレーション、マテリアルズインフォマティクスを活用した材料研究が報告されていますが、その一方で、現場への浸透度の低さが欧米に比べて低いということも課題です。

現在の開発や製造などでどう活用できるのかも整理しておくといいと思います。

カーボンニュートラル

出展 経済産業省HP 2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略

カーボンニュートラルは、ここ2年で急激に伸びてきたキーワードです。

化学部門はキー技術(二酸化炭素吸収、メタネーション、合成燃料、水素発電など)が多くありますので、自分自身の専門でなくでも課題や解決法は整理できるのではないでしょうか。

一方でカーボンニュートラルに関する情報は爆発的に増えてますので正確な情報を入手する必要があります。

基本的には経済産業省などの情報をインプットした上で、課題の整理や分析を行っていくことが良いと思います。

人口減少

人口減少は部門問わずの社会課題です。

科学技術を向上していくためには優秀な人材をより国内の研究機関に従事してもらう必要がありますので、その状況における課題を整理していくことが必要です。

企業だけでなく、産学連携も視野に入れることがポイントのひとつであると考えています。

SDGs

SDGsそのものは形成合意されていることから、そのものを課題とする必要はありません。

17の目標に対して、例えばこの番号についてとダイレクトに聞かれることもありますし、一方で特に指定されないこともあるでしょう。

ご自身の部門のSDGsに対して、どんな課題が関連されるか整理しておくと良いと思います。

化学産業

引用 素材産業におけるイノベーションの役割と期待

化学工業は鉄鋼業に次いで二酸化炭素排出量が多いというデータがありますので、課題としては触れやすいかもしれません。

また、セラミックスに代表されますが、工程が複雑で長いことも課題です。

このような現状の中で、付加価値を生み海外メーカーと競争していくことが求められています。

海外進出

多くの産業が海外に進出しているため、産業空洞化や日本の生産性低下、労働人口低下、技術流出などの課題もあります。

また、目線を変えると新技術や市場拡大という点で、国内だけでなく海外へ進出する必要があることも課題です。

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さいごに

・予想と同じ問題が出題されないことが多いため、引き出しを多く持っている事が重要

・課題や社会背景も含めてキーワードを理解する必要がある

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