このカテゴリーでは資格挑戦に関する記事を書いています。
前回の記事では作業環境測定士に挑戦することを書きましたが、この記事では作業環境測定士についての簡単な説明及び私の勉強方法について書きたいと思います。
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はじめに
公益財団法人安全衛生技術試験協会HPでは、作業環境測定士について以下の表現で紹介されています。
有機溶剤、特定化学物質、放射性物質、鉱物性粉じん及び金属類を取り扱う作業場についての作業環境測定は、作業環境測定士でなければ行えません。
作業環境測定士は、厚生労働大臣の指定登録機関での登録を受け、事業場における作業環境の維持管理を図り、労働者の健康保持に貢献するのが職務です。
作業環境測定士の役割は?
事業所や工場では、騒音、有害物質、高温など、作業環境や人体に悪影響を及ぼすものがたくさんあります。
それらをしっかり測定分析して、しかるべき対応を提案することが仕事のひとつです。
ロボットなどによる騒音対策(防音シート、耳栓)や有害物質飛散防止(囲い式、保護具)があると思いますが、それらは作業環境測定の結果から実行されることがあります。
有害物質(たとえば、発がん性のあるニッケルなど)は法令で定期的に現場の濃度を測定することが法令で決まっているため、必ず作業環境測定が必要になります。
それくらい重要な業務で、作業環境測定士はそれを担う資格であると考えています。
試験概要
受験資格
肝心の受験資格ですが、合計13の受験資格がありますのでその一部を以下に示します。
- 大学または高等専門学校において理科系統の正規の課程を修めて卒業した者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有する者
- 大学または高等専門学校において理科系統の正規の課程以外の課程を修めて卒業した者で、その後3年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
- 職業能力開発総合大学校において長期課程の指導員訓練(理科系統の専門学科)を修了した者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有する者・8年以上労働衛生の実務に従事した経験を有する者 などなど
こうやって聞いても自分が該当しているのかどうかも分かりにくいですね…
一方で、受験資格の12番目に「技術士二次試験に合格したもの」とあります。
12 技術士試験の第二次試験に合格した者 登録証の写し又は合格証の写し
つまり技術士に合格すれば、業務経歴や部門関係なく受けることができるのです。これは13項目ある受験資格の中で唯一資格所有による受験資格です。
なお、登録証の写しや合格証の写しは会社で承認してもらうか、県の労働局で承認する方法があります。
私は県庁に行って承認してもらいました。労働局に登録証のコピーをもっていけばすぐに発行してもらうことができます。(コピーに印鑑押すだけですが…)
作業環境測定士の試験内容
では実際にどんな試験科目があるのでしょうか。
以下に内容を示します。
- 労働衛生一般
- 労働衛生関係法令
- 作業環境について行うデザイン・サンプリング
- 作業環境について行う分析に関する概論
ただし、化学部門は④分析に関する概論については試験免除になるので、実際は3科目のみになります。
1科目だけですが、それでも試験勉強を省略することができるのは大きなメリットです。
さらに、私は衛生管理者と衛生工学衛生管理者を所有しているため、受験免除ではありませんが①と②は何となく理解できる部分が多かったです。
勉強方法
技術士とは異なり、こちらは基本的にはひたすら覚えるのみです(笑)
過去の衛生管理者とエックス線作業主任者と同じ勉強方法で臨みます。以下のテキストを買い、一通り勉強しました。
過去問を5年分問いて、それでも分からない部分は調べて覚えます。
ちなみに勉強ノートを作成して販売していますので、詳しくはDMいただけるとご相談にご対応させていただきます。
まとめ
- 受験資格は13項目あるが、技術士資格があると業務経歴無しで受けることができる
- 安全衛生関連、分析関連が主な受験項目
- 勉強方法はシンプルに過去問勉強のみ