技術士活動のカテゴリーでは、技術士としての活動記録を報告します。
会員活動になりますので、詳細はお伝え出来ませんが、公知情報や個人のざっくりした感想などを報告する予定です。
これを読んで少しでも技術士活動の魅力をお伝えできればと思っています。
概要
引用;日本技術士会 中部支部
技術者倫理についてしっかり勉強する機会を会社外で勉強したいと思ったので参加しました。
感想など
概要
二人の技術士による講演です。
・企業での技術者倫理取り組み
・若い人への伝える技術者倫理
感想
技術レベルは日々進化していることから、高い専門性が必要です。
専門性が高くなるため、それを公衆に説明することが難しくなります。
説明が難しくなるため、本来伝えなければいけないことを伝えられない&伝えていないということが起こる可能性があります。
そんなところから、企業内の不正が発生してしまうのではないかと感じました。
データの改ざんも専門性の高さもあり、公衆に伝わりにくい、不正を見抜かれにくいということもあるかもしれません。
下手すると社内でもデータの説明ができてない、本人しかデータの意味が分からない、そんなこともあるかもしれません…
そんな環境にならないような仕組みや取り組みが必要であると感じました。
また、若手への教育や教育できる人の育成も必要であるということです。
前者は大学や高専などの教育に取り込むことがあります。
ただ、無機化学や化学工学と違って学生にとって技術者倫理が興味を持つことができる分野であるか難しいと考えてます。
単純に技術者倫理のみを教育することは多少苦痛ではないかと感じてますので個人的にはなにか工夫した教育方法がないと浸透しないのではないかと感じてます。
補足:不正のトライアングル
不正について考える時に有名な考え方としてトライアングルがあります。
直接的な体験ではないですが、労働時間に関して以前にちょっとしたルール違反がありました。
違反した人は本人ですが、本人以外に管理者も含めた周囲も責任や問題があるという認識が必要です。
それを踏まえて不正が起こる3つのキーワードを簡単に説明します。
この3つが重なったときに不正が生まれやすいと言われます。
機会
「機会」とは、不正行為の実行を可能または容易にする客観的な環境を表します。
労働時間違反に関して:上司に相談するタイミングがなかったこともあり、時間超過してもよい状況にあった。
(上司に連絡してもつながらなかった、出張中など)
動機
「動機」とは、不正行為の実行を欲する主観的な事情を表します。
労働時間違反に関して:ノルマがあるので業務を優先してしまった。
(明日までに資料を提出しなければいけないと自分がやらなければいけないなど)
正当化
「正当化」とは、不正行為の実行を積極的に是認する主観的な事情を表します。
労働時間違反に関して:ノルマを達成すれば時間は多少過ぎても大丈夫と勝手に思い込む。
みていただくとわかりますが、管理者のケアで未然に防ぐこともできます。
例えば、ノルマに近い状態であれば、上司は事前に部下に対してヒアリングして納期変更や分担するなどの対策ができたはずです。
上司も日々声かけていれば、部下も上司に事前に相談できる環境や状況にあったかもしれません。
本人だけでなくまわりの環境も不正の発生しやすさはあります。
各企業が改革を目指している「風土」は不正防止がひとつにあると考えてます。
今後
管理職のひとりとして、部下によりそいながら不正を防ぐ環境の構築を目指していきたいと思います。
その上では、多くの事例や情報を入手していきたいと思います。