(2024年9月更新)
会社や個人の活動では目標を立てたら、その目標に向かって計画を立てると思います。
もちろん技術士試験も例外ではありません。
なぜ計画が必要かというと、専門知識を集める、筆記という普段なれないことをする、口頭試験に影響する申込書等、従来の資格試験にはあまりない要素があり、試験当日までやることが多いからです。
勉強を開始する時期は人それぞれですが、技術士1次試験の合格が判明するタイミング(12月、速報)や合格発表日(2月下旬)が開始時期ではないでしょうか。
私は1次を取得した翌年ではないのですが、19年10月から開始して、20年9月(20年は2か月延期)と期間は約1年でした。
すこし長いかもしれませんが、やることが決まれば短縮できると思います。
今回の記事では、計画を立てる上でのポイントなどを書きたいと思います。
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はじめに
2次試験日は過去には8月上旬に実施していましたが、ここ数年は7月中旬に固定されてます。
令和2年度は新型コロナウイルスの影響で2か月延期されましたが、7月中旬と認識していきましょう。
以下は令和5年の情報です。令和6年もほぼ同じ日程なので今後のこの日程間で進められるとみてよいでしょう。
4.試験の日時、試験地及び試験会場
(1) 筆記試験
期日
総合技術監理部門の必須科目
・令和5年7月16日(日)
総合技術監理部門を除く技術部門及び総合技術監理部門の選択科目
・令和5年7月17日(月・祝)
時間 試験時間は、受験者に別途通知する。
試験地及び試験会場
次の都道府県において行い、試験会場は、6月中旬頃の官報に公告する。
北海道、宮城県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県。
なお、試験会場については、受験者があらかじめ選択する試験地における会場を本人宛てに別途通知する。
(2) 口頭試験
期日 令和5年12月から令和6年1月までの間で、受験者に別途通知する日
時間 試験時間については、受験者に別途通知する。
試験地及び試験会場
東京都 試験会場は、受験者に別途通知する。
5.受験申込書等配布期間
令和5年3月27日(月)から4月17日(月)まで
6.受験申込受付期間
令和5年4月3日(月)から4月17日(月)まで。
受験申込書類は、公益社団法人日本技術士会宛てに、書留郵便(4月17日(月)までの消印は有効。))で提出すること。
技術士HP:令和5年度 技術士第二次試験の実施について
準備するもの
筆記試験までの準備するものは色々ありますが以下があります(多少個人差あります)。
1.受験申込書(4月に提出、口頭試験にて使う) ←これは必ず必要
2.選択Ⅱ-2、選択Ⅲ、必須問題のキーワードと格子(もしくは回答用紙)
3.選択Ⅱ-1の専門知識キーワード集
以下に簡単に説明します。申込書やそれぞれの詳細は別記事で書こうかなと思います。
受験申込書
技術士の受験申込書は従来の資格試験と異なり、筆記試験では合否に左右されませんが、口頭試験で重要な合否判断材料になります。
なかでも詳細経歴については720文字で書かなければいけませんし、それをベースに面接官は質問することになります。
筆記試験に合格しても詳細経歴の内容がしっかりしていないと、口頭試験では十分な回答が得られず不合格になることもあります。
口頭試験の合格率は90%です。言い換えると10%落ちますので、また筆記試験から受けることになってしまいます。
それも踏まえて、受験申込書の作成には十分時間をかける必要があります。
選択Ⅱ-2、選択Ⅲ、必須問題のキーワードと格子(もしくは回答用紙)
過去問を見るとわかりますが、社会課題についての設問が多いです。
それらを専門知識だけで回答するのではなく、コンピテンシー(リーダーシップ、マネジメント等)を踏まえて回答しなければいけません。
過去問や白書などからキーワードを集めて、それに対する課題、技術的解決法、評価、リスク、技術者倫理などを設問ベースに整理していくことになります。
これが結構大変だと思うので、一番多くの時間を必要とするかと思います。
選択Ⅱ-1の専門知識キーワード集
Ⅱ-1は4つの設問から1つ選んで専門知識について回答します。
自身の専門を選択していれば、4つの設問に対してどれかは回答できると思います。
ただ、どんなことを書くかを含めてキーワードはある程度集めておくべきかと思うので整理しておきましょう。
計画を立てる
準備するものがわかりましたので、それをいつまでにやるか計画を立てます。
ではどんな計画を立てるのがよいでしょうか。 私は以下の計画(実績)を立てました。
計画を立てるのにあたり意識した点を以下に書きます。
マイルストーンをつくる
技術士試験勉強は基本的には長期間必要と言われます。インプット(情報収集)だけでなく、アウトプット(回答用紙作成等)も求められるからです。
→インプット20%、アウトプット80%の試験と教えられました。
長期間勉強する上でのモチベーションを維持するためにはマイルストーンを持つことが大事です。
例えば、3月上旬までに受験申込書が作成できている、5月末までに回答用紙3枚を1時30分以内でかけるようになっている、6月末までにキーワードと骨組みがわかっているなど自分のスケジュールに応じて作ります。
私が書いた計画にはあまりマイルストーンを書いていませんが、細かい設定はしています。
達成することで次のステップに進めるので、モチベーションも維持できると思います。いわいる「スモールステップ」的学習です。
学習内容を小さな単位(スモールステップ)に分割して、小刻みに一つ一つ段階を踏んで教えたほうが、教育効果が高い
いきなり、技術士合格を目指すのではなく、小さな積み重ねの結果の先に合格があることを意識した方がよいかと思います。
週、月単位の計画を立てる
現実的な話をすると毎日勉強することは難しいのではないかと思います(私はそうでした)。
そこで、少なくても週単位で何をやるのかを明確にすることです。
例えば、キーワードを集めて原理~応用まで整理する、過去問のⅡ-2を2問作成する、必須の設問に対する骨組みを考えるなどです。
具体的にすると毎日は難しいけど、週単位ならできるかなと思います。
模擬試験を受ける
試験日1か月前になると、さまざまな技術士講座にて模擬試験講座が開催されます。
どの講座に参加するかは別として、ぜひ参加してほしいと思います。理由は以下にあります。
1.本番を体験する
2.現状の位置づけ
1.本番は5時間半に及ぶ筆記試験です。社会人になって5時間半近く書き続ける経験はほぼないと思います。
実際の緊張感に近い状態で自分自身がどの程度のスピードで文字を書き、どれくらいの時間で構成を考えることができるのか把握しておくことが大事です。
聞くと本番では最後まで書くことが出来なかったという方もいます。
私も模擬試験を受けたとき、回答を全部かけなかったという人がいました。
模擬試験(練習)で書けないのに、本番で書けるわけがないと思います。
ただ仮に模擬で書けないことがわかれば、本番で書くための対策を考えることができます。
2.模擬試験までやってきたことを他人に見てもらうことで自分自身の現在位置を把握することができると思います。
当日と同じ評価をしていただけるかは別として、少なくとも「意図がわかる」、「誰が読んでもわかりやすい」という評価してもらえるはずです。
特に自分の違う分野の方に見てもらうことで、専門用語はわからないけど、筋が通っているかどうかはわかると思います。
(2~3回読まないと理解できない回答はB判定だと思った方がいいと教えてもらいました)
私も某講座の模擬試験受けましたが、恥ずかしながら、C判定をもらってしまいました…
ただ、そこであきらめずにどうすればA判定になるかをしっかり聞いて、学んで、再提出することでA判定に修正することが出来ました。
→そこで得られたセオリーやパターンを活用して試験に臨み、筆記試験を突破しました。ある意味「悟り」を開くことができた模擬試験でした。
余談:勉強方法
勉強方法については個々の性格にもよって最適解があると思います。
過去の合格者と話をしている中で勉強方法について対策本についてまとめていますので参考にしてみてください。
まとめ
・マイルストーン(いつまでに何をやりきる)を立てる
・模擬試験は可能であれば受ける(自分の弱点や本番に向けての緊張感を体験)