技術士第二次試験対策|口頭試験の頻出質問と回答例を現役技術士が解説!

技術士への道
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2024年10月更新

 

この記事では、技術士第二次試験の口頭試験での頻出の質問とその回答例について、ご紹介していきます。

過去の自身の経験(模擬試験・本番の試験)や、これまでの情報をもとに、想定される質問とその回答例を示してみますので、本番の状況を少しでも感じてもらえたらと思います。なお、回答例は要点を中心にまとめており、全ての回答を記載していません。

質問の回答は短すぎるのも長すぎるのもNGですので、30~60秒(文字にして~300文字)程度で整理おきましょう。

 

口頭試験の模擬試験を対応させていただいております。

その中で見えてきたことを少し記事にしておりますのでご参考にお願いします。

 

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面接官は何人いる?

面接官は2人もしくは3人で、基本的には1人の面接官が中心となり、主にコンピテンシーについて質問されます。

他の面接官は、もし追加で聞きたいことがあれば随時質問してくる、といった具合で試験が進行していきます。

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面接の導入部分

質問例①:業務経歴と業務内容の詳細を、3分で説明してください
【回答例】
ここは1分なのか3分なのか、はたまた業務内容の詳細なのか経歴全部なのか、様々なパターンが考えられます。複数のパターンで説明できるよう、準備しておきましょう。
【ポイント】
業務経歴に書いていることをそのまま読まないことです。すでに熟読している上での質問になるので、基本的なことを話ながら、補足しなければいけないこと、絶対話さなければいけないことを話しまししょう!
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コミュニケーション・リーダーシップ

質問例②:記載しているプロジェクトは何名のチームですか。また、メンバー間で意見が異なるときの取りまとめ方法について教えてください。
【回答例】
〇人のプロジェクトで、私はそのリーダーです。
業務報告会において、提案技術が複数存在して意見が異なることがありますが、そんな時はQCDを整理して、取りまとめを行います。
その中でQに関しては、データを現認することで明確な判断基準を設けて意見をまとめます。
【ポイント】
どんな情報をどのような形で相手に伝えていて、判断基準などを伝えると加点につながります。情報伝達方法を明確にすることです。
質問例③:そのプロジェクトの中で検討された今回の方策について、A・B・Cの中からAを選択されていますが、優先順位を決める上での苦労した点があれば説明してください。
【回答例】
QCDの観点からAを選定しています。
特にQ、品質の観点でA案は性能向上だけでなく、使用する元素に関して有害物質を削減することができる点から、○○の点においても優位性があるため、Aを選定しています。苦労した点は、品質と環境負荷を両立することでした。それについては〇〇手法を用いることで有害物質の発生を抑えながら品質向上を確立することが出来ました。
質問例④:社外とのコミュニケーションはどのようにとりましたか。
【回答例】
とある材料開発の改良案(詳細事例に記載)に設計根拠を数値で提案しました。材料特性の必要性を材料メーカに説明することで、改良案に対して形成合意することができました。
【ポイント】
利害調整するための工夫および苦労した質問はかなりの可能性で聞かれます。相手をどのような形で説得したのか、相手の立場になりながら利害調整方策を説明することが重要です。

技術者倫理

質問例⑤:このプロジェクトにおいて、技術者倫理で意識した点について説明してください。
【回答例】
大学と材料メーカ、研究機関との共同開発であるため、情報漏洩について常に意識しました。
具体的には、材料に関してはメーカに開示許可を常に依頼する点、試験結果は送付先単位でデータ管理する点、資料送付時は暗号化による情報漏洩防止策を行う点などです。
また、外部への情報漏洩だけでなく、各社で情報を漏洩したくない情報を理解して選別して取り扱いました。
【ポイント】
技術者倫理で意識する点や普段の行動は質問されやすいです。公益確保は当たり前でその一歩ブレイクダウンして自分の行動を示すことが必要です。
質問例⑥:意識した点について、相手には理解してもらえましたか。
【回答例】
共同開発契約の中で情報の取り扱いや進め方、やりとりについても明示しておくことによって、双方がやりやすい方法で開発する方法を合意しています。
【ポイント】
この質問に限らず更問はありますので対応できるようにしましょう。加点のチャンスです。

継続研鑽

質問例⑦:現在は委員会や学会などにおける活動は行っていますか。
【回答例】
現在は〇〇学会に入会して、△△に関する研究についての情報収集を行うだけでなく、実際に学会発表や論文投稿の実績があります。
実際に学会や論文投稿をしている人は少ないかもしれませんが、無理に嘘をつく必要もありませんので、やっていないのであれば正直に言っていいと思います。
ただし、今後の活動方針(技術士会に入会して・・・)や意思は伝えるべきでしょう。

当日に焦らないよう、入念な準備を!

口頭試験の時間が20分程度なので、質問を話す時間、回答時間、追加質問の時間を考えると、聞かれる質問の数は多くても10個〜15個程度になると思います。

どの質問も各コンピテンシーに関しての実践例や失敗例などを聞かれるので、丸暗記というよりはむしろ、「こんなことを聞かれたらこれを答えよう」くらいの精度でシミュレーションを繰り返しておくと良いと思います。

口頭試験同日に焦らないよう、事前に入念に準備しておきましょう!

 

準備ができていないと不合格になる可能性があります。そのパターンについて記事にしておりますのでこちらもご参考にお願いします。

 

今年も口頭模擬試験をWeb形式にてご対応しておりますのでご検討よろしくお願いします。

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