技術士第二次試験|口頭試験(模擬,指導)で見えてきた合格&不合格のパターン?

技術士への道
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例年10月下旬に筆記試験の合格発表があります。

そして、11月下旬から1月中旬近くまで口頭試験があります。

昨年聞いた限りでは、部門でこの時期というものはないようです(とある同一部門でも試験日がかなり違っていました)

大変うれしいことに昨年は口頭模擬試験のご対応を何件か対応させていただきました。

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今年はWebのみでなく、対面式も予定しております。

今回は以前に書いた記事と重なる部分はありますが、指導側に回ってわかったことを書いていきたいと思います。

 

 

 

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23年の添削指導

23年は5人の模擬試験をご対応させていただきました。

部門は伏せますが、3人合格、2人不合格という結果でした。

合格に導くことができなかった点は私の指導不足であったと痛感していますが、その中で得られたものがありましたので教訓として指導継続していくことができればと考えております。

 

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わかったこと① 想定される質問

想定される質問のパターンはコンピテンシーやその人の詳細経歴にもよりますが少しは見えてきた部分があります。

①工夫点・苦労点×コンピテンシー質問

一番わかりやすい質問です。詳細業務経歴で分かりにくい部分はこれを聞くことで見える化されることもあり、最も聞かれる質問です。

これは想定しやすく、詳細業務に対してコンピテンシー×工夫点、コンピテンシー×苦労点を整理することです。

マトリックス表として整理するとわかりやすいです。もちろん、キーワードレベルで整理してもOKです。

行動そのものは自分自身なのですべて記載しなくても自分の言葉で話すことができるのではないかと思います。

 

②トレードオフなどの多少の意地悪な質問

これは詳細業務経歴の深堀という観点があります。技術的な話よりはコンピテンシーで言えば、「評価」「技術者倫理」で聞いているケースがあるかと思います。

評価結果に回答した上で「別のケースもあり、それは想定していないのか?」「品質とコストの両立が求められるのでは?」という質問が事例です。

これはもしかしたら準備していない想定外の質問の可能性があります。

準備段階では自問自答するしかないかなと思います(なぜなぜ質問することも効果は多少あります)

 

③技術者倫理のより日常的な質問

あえてコンピテンシーのひとつである技術者倫理にフォーカスして書きます。

例えば、技術者倫理で何が大事ですか?と聞いて「公益確保です」と答えます。もちろん正解ですが、聞いた側としては「公益確保と言われて何を大事にすればいいのか?」となってしまいます。

コンサルティング回答としては不合格回答だと思います。

一歩ブレイクダウンしてより具体的なこの詳細業務で最も必要な技術者倫理を聞いていると思います。

情報漏洩なのか、品質管理なのか、環境負荷低減なのか・・・

業務テーマにおいて最も大事なことは必ずしも同じではないのでそこを理由を明確にして回答する必要があります。

(言い換えると公益確保はどのテーマに関係なく回答できるものです)

 

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わかったこと② 不合格になりやすい傾向

実際に本番を受けた後の情報、ヒアリングなど様々な方向から伺いました。

過去の記事には不合格になる要素もまとめています。

技術士第二次試験対策|口頭試験で落ちる人は決まっている?落ちる人の特徴3つを説明
口頭試験の合格率は90%程度。 この数字だけを見ると「たいした準備しなくても合格できる」、「適当にやっても大丈夫」と思う人が多いかもしれません。しかし、10%の方が不合格であるということもまた事実です。 当たり前ですが、まったく勉強せずに合格できる試験はほとんど存在しません。今回は口頭試験に落ちる人の特徴を整理します。

 

①準備ができていない

これは説明不要なので割愛しますね。

 

②技術的な質問が多い(口論になりやすい)

詳細業務経歴に書いていることを理解するための質問という形になります。

「評価」という観点で回答できればいいのですが、それ以外の回答になると本筋からずれて技術討論会になってしまいます。口論、最悪は反論になります。

口頭試験なので、討論会ではありません。討論で正論を話して反論しても加点にはなりません。その場で下手すれば不合格判定されてしまいます。

 

③質問数が少ない

質問数が少ない人が何人かいました。これは見方を変えると回答時間が長かったのではないかと思います。

基本的には20分、延長は10分ありますので時間と質問数と合格との関係はわかりません。

しかし、言えることは回答時間が長いことは十分に伝えることができなかったのではないかと思います。

え?って思いますが、面接における回答時間は基本的には30~60秒です。それ以上長いと聞き手は質問に対する回答を判断することは難しくなります。

60秒は文字にすると300文字。

1つの質問で2~3分も話していたらおそらく質問数も短いし、コンピテンシーに対する回答は得られなかったのでないかと思います。

 

わかったこと③ 合格になりやすい傾向

①質問数がコンピテンシーでバランスが取れている

これは合格した人の質問内容を見ると各コンピテンシーで2~3つ聞かれている印象です。そこで確実に加点を取ってテンポよく聞かれているのか想像ですがわかります。

加点式なので聞かれたことに素直に回答してコンピテンシーに準じていることを示すことが大事です。

②技術的な質問が少なかった(あっても評価という点で回答)

合格できなかった人の逆ですね。

業務経歴の技術的な話は理解できたのでコンピテンシーについて聞きますよということで業務の詳細が多少わからない私でもどのような観点で質問しているのか理解できます。

 

やっぱり準備が大事

やっぱり準備が重要な試験であることが改めてわかりました。

不合格になりやすい傾向も準備ができていれば回避できていた可能性があります。

合格した方もかなり準備していることがよくわかります。

自己紹介だけでこれだけ用意、つまり準備していれば当日はある程度の質問も即回答できると思います。

準備=自信につながります(もしくは不安の払しょく)。

 

 

ちなみに質問順番とコンピテンシーは全く関係はなく、ランダムに質問されているという印象でした。

まとめ

・想定される質問は多少は想定できる(工夫点・苦労点)

・技術者倫理はより詳しく回答できるように準備する

・絶対に口論にならない(そのために受験申込書の精度向上が大事)

 

口頭試験については模擬試験をWeb形式でご対応させていただいています。

セカンドオピニオンとしてご活用していただければと思いますのでぜひご検討よろしくお願いします!

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