作業環境測定士試験|過去問を見れば試験の出題傾向と対策が出来る!?

資格挑戦
スポンサーリンク

このカテゴリーでは資格挑戦に関する記事を書いています。

今回は作業環境測定士(2種)に晴れて合格したので、試験の出題傾向や、その対策方法について解説していきます。

点数開示がなく試験問題が回収不可であるため、実際に何点取れたのか正確には把握できていませんが、体感8割以上は取れていると認識しています。

択一で過去問も検索すれば10年前の問題と解答も得られますので、過去問をやりこめば合格ラインになるはずです。

スポンサーリンク

はじめに

各受験項目は20問出題されます。

合格点は60%なので、12問が合格ラインです。

ちなみに回答用紙(マークシート)は、43問程度書く欄がありますが、21問目以降は記載しないようにと事前注意があります。

様々な試験での使い回されているということですね・・・

スポンサーリンク

出題傾向

問題の傾向には、個人的には3パターンあると考えています。

なお、今回は実際の過去問を使いながら解説していきます。

過去問そのもの

厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」に関する次の記述のうち、あやまっているものはどれか。
1 満18歳以上の男性労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は、体重のおおむね40%以下になるようにする。
2 満18歳以上の女性労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は、男性が取り扱うことのできる重量の60%位までとする。
3 重量物取扱い作業では、腰部保護ベルトを、必ず使用するよう指導する。
4 立位、椅座位にかかわらず、作業台の高さは肘の曲げ角度がおよそ90°になる高さとする。
5 直接床にする座作業は、仙腸関節、股関節等に負担がかかることに留意する。

 

引用:公表試験問題(作業環境測定士試験)

まず1つ目は、過去問とほぼ同じパターン。

このパターンは過去問をしっかり勉強すれば解ける問題がほとんど。

個人的には体感5~6割程度は過去問と同じものが出題されていると感じます。
合格ラインが60%であることを考えれば、最も対策しやすく、かつ落としてはいけない問題ですね。

逆に過去問でしっかり対策できていれば、心配はありません。

ちなみにこの問題は正解は3です。
重量物を取り扱いする作業において、腰部保護ベルトは個人差があるため「必ず」は不要です。

過去問から多少パターン変化

防毒マスクに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 物質のばく露限界濃度にかかわらず、臭気を感知するかどうかという人の知覚の有無を、吸収缶の交換時期の判断基準をしてはならない
2 シアン化水素用防毒マスクの吸収缶の色は、青色である。
3 亜硫酸ガス用防毒マスクには、厚生労働大臣の規格が定められている。
4 一酸化炭素用防毒マスクは、ホプカライトを使用し、触媒作用により一酸化炭素を無害化している。
5 有機ガス用防毒マスクの吸収缶の色は黒色であり、一酸化炭素用防毒マスクの吸収缶の色は赤色である。

 

引用:公表試験問題(作業環境測定士試験)

選択肢を見ると過去問と同じものがありますが、一部新しい選択肢が増えています。

過去問から多少変化させてきたパターンで、個人的には2~3割程度出題される印象です。

このような過去問+αの問題では、選択肢に困る時があります。

過去問を丸暗記していると思い込みで選択肢を間違得てしまう可能性がありますので、過去問の解答をただ暗記するだけではなく、選択肢が正しい理由、選択肢が正しくない理由を正しく理解しておきましょう。

ちなみにこの問題の正解は1です。

人の知覚感覚は重要ですので、吸収缶の交換時期に達していない場合でも、保護マスクをしていて違和感があれば交換すべきです。

交換時期は目安にしかすぎません。

全く新しいパターンの問題

個人サンプリング法による法による測定(C・D測定)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか
1 単位作業場所において労働者ばく露される測定対象物質の量がほぼ均一であると見込まれる作業ごとに、適切な数の労働者を選択して測定対象労働者とする。
2 試料空気の採取は、測定対象労働者の身体に装着する試料採取機器等を用いる方法により行う。
3 試料空気の採取等の時間は、原則sとして、労働者が1作業日のうち単位作業場所において作業に従事する全時間とする。
4 D測定では、複数の測定対象労働者を選択する場合があるが、その場合は測定値のうちの最大値をD測定値とする。
5 D測定の試料空気の採取等の時間は、10分間である。

 

引用:公表試験問題(作業環境測定士試験)

個人サンプリングは直近でガイドラインが改定されましたが、このように法令改定や見直しによる問題が出題されやすいです。

こちらも個人的な感覚ですが、初見に近い問題は1割程度だと思います。

割合としては少なく、2問程度は間違っても許容範囲内なので、ここは「合っていればラッキー」と思うぐらいに留めておきましょう(笑)

ここに時間をかけて考えるより、他の問題を確実に回答することに時間をかけるべきです。

ちなみに正解は5です。10分間ではなく、正しくは15分間となります。

スポンサーリンク

まとめ

  • 過去問の内容を完全に理解していれば、合格ラインの6割は達成できる
  • 残りの問題は多少応用(消去法)すれば何とか解ける
  • 新しい傾向の問題は少ないので、それ以外の部分で確実に得点する
タイトルとURLをコピーしました