技術士試験勉強において超えなければいけない最大の壁は、コンピテンシーの理解でもなく、論文の書き方でもなく、自分自身だと思います。
答えが明確にない勉強を数か月も行うことは、単に暗記して覚える資格勉強とは全く異なり、大変でした。
「合格する!」という決意のもとにモチベーションを高く維持する必要があります。
私自身、モチベーションが低下して、全く勉強しなかった時期がありますが、それでも合格することができました。
今回は私自身の体験をお伝えすることで、同じようにモチベーション維持に困っている方の参考になればと考えています。
試験のスケジュール
試験実施の公告
3月1日受験申込書用紙の配布
4月1日から、当会及び当会各地域本部等で受験申込書用紙を配布します。受験申込書受付
4月4日~4月18日筆記試験日
7月17日(日) 総合技術監理部門の必須科目
7月18日(月・祝) 総合技術監理部門以外の技術部門
7月11日(日) 総合技術監理部門の選択科目筆記試験地(以下の12都道府県)
北海道 / 宮城県 / 東京都 / 神奈川県 / 新潟県 / 石川県
愛知県 / 大阪府 / 広島県 / 香川県 / 福岡県 / 沖縄引用:技術士会HP 技術士制度について
2022年の日程になります。
試験日は7月なので、遅くとも受験申込書を3月から準備するとして、最短で4か月程度。
最低でも4か月以上勉強を継続することになります。そのためにはモチベーションを維持することがが大事です。
まずは私自身の変化を振り返りながら、モチベーション維持の方法を考えてみたいと思います。
私のモチベーション変化
①決意〜受験申込書提出
いろんな思いを持って受験を決意したため、当然この時点ではやる気MAXでした。
申込書の作成やインプット学習の準備や過去問整理などやることが多かったので、必然的にモチベーションも維持されています。
平日の隙間時間と土日に時間を作りながら試験勉強を行い、4月まではそのまま継続できていました。
おそらく、多く人は勉強開始から受験申込書の提出までは比較的高いモチベーションを維持できると思います。
②試験日延期
私の場合は特殊な年でした。
コロナウイルスの感染拡大で試験日が延期されました。
しかも試験日が未定でそれを発表する日も未定。
これにはさすがに衝撃を受け、一気にモチベーションが落ちました・・・
多分、その後1ヶ月近くはほとんど勉強してないと思います。
準備が順調に進んでいただけに、かなりショックでした。
③試験日決定
試験日延期から数ヶ月経った7月、ようやく2ヶ月後の9月に試験を行うと決まりましたが、モチベーションは上がりませんでした。
準備がそこそこ出来ていたこともあり、なんとかなるだろうと怠けていたと思います。
④模擬試験
これが私の転機で、はっきり言うとC判定でした。
再びショックでもうやめようかと一瞬思いましたが、ここで火がつきました。
どこが悪かったのか、どうすれば良かったのか、必死に考え、聞いて、また考えて、再提出することでそれなりの判定をもらいました。
そこから、考え方を一気に見直して、猛スパートで勉強しました。
この時期はモチベーションうんぬんではなく、とにかくやってやる、そんな思いでした。
モチベーションの維持方法
仲間をつくり、議論する
これは私が出来なかったことです。
今の時代、TwitterなどのSNSで同じ受験者や先輩技術士と簡単に繋がることができます。
今思えば、落ち込んだときにも励ましの言葉をかけてもらえたかもしれませんし、先輩技術士からアドバイスをいただくこともできたかもしれません。
受験者同士で集まって回答の討論会が開催されていると耳にしたこともあります。
合格後のご褒美を考える
これもありがちですが、大切です。
私の場合、合格したら沖縄旅行とかばんを買うと決めていました。
プライベートプール付きのホテルに泊まり、時間が止まったかのような楽しいひとときを過ごしました。
合格した後のご褒美をやる気に繋げるのも一つの手段です。
ダメ出しを受ける
私は完全にダメな例ですが、これがキッカケでした。
模試でC判定をとってしまったことで、このままじゃまずいと気づき、そこから猛勉強しました。
皆さんも可能であれば一度厳しい指導を受けた方がいいと思います。
「ダメ出し受けるのは嫌だ」「自分の回答をみせるなんて恥ずかしい・・・」なんて言ってられません。
本番に恥ずかしい回答するより、事前に恥をかいた方が何倍もマシです。
重要なのはそこで決して諦めないこと。
何故その評価なのか、どうすればA評価になるのか、真剣に考えて、評価者と徹底的に話しましょう。
私も数回議論を重ね、どうすれば合格に達することが出来るか何回も聞き、考えました。
まとめ
・モチベーションは必ず下がる時期があるので、維持する方法を用意しておく
・SNSを活用して受験者や先輩技術士から刺激を受ける
・模試を受け、第三者に添削してもらう